荒川ストーリー44 秩父地方の古秩父湾地層の観察場所 ちょっと見える前原の不整合

 秩父地方の古秩父湾地層の観察場所 ちょっと見える前原の不整合
 秩父鉄道線皆野駅徒歩20分 令和元年9月22日(日)訪問
 埼玉県秩父郡皆野町大渕429
 国指定天然記念物


DSC09775.JPG
〈 横3段に分かれている下部が黒色泥岩 2段目との境が不整合面です 1.9.22撮影 〉

 荒川を渡り、北へ県道を200mくらい歩くと、右に急に下に降りる階段が見えてきます。整備された階段を降りると、荒川左岸の崖に続いています。



DSC09776.JPG
〈 黒い部分が黒色泥岩 かぶさるようで不気味です 〉

 秩父地方の地下には約1700万年前に誕生して約1500万年前に消滅した古秩父湾の地層が堆積しており、地質学の観察場所となっています。



DSC09778.JPG
〈 右方向に荒川を渡る皆野橋が見えます 〉

 崖の下部の黒っぽい岩は黒色泥岩で、秩父帯(2億年前~1億5000万年前・中生代ジュラ紀)の泥岩です。



DSC09779.JPG
〈 白い透明化したものは礫岩が美しく結晶化しています 〉

 黒色泥岩の上に、古秩父湾が形成されはじめたころの礫岩(1600万年前・新生代新第三紀)や砂岩層が重なっています。



DSC09780.JPG
〈  黒色泥岩が何層も地層のズレのような断面が見られ歴史を感じます 〉

 この2つの岩のように、2つの地層の間に大きな時間的不連続が認められる関係を不整合といいます。ここは不整合面が明瞭で、地質学の学習に適しているという。

<評価55クラス>
 秩父地方の地層の露頭6か所と海棲哺乳類の化石9点が「古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群」として国の天然記念物に指定されています。露頭6か所はこの前原の不整合ほか、犬木の不整合(小鹿野町)、取方の大露頭(秩父市)、ようばけ(小鹿野町)、大野原パレオパラドキシア化石産地(秩父市)、新田橋の礫岩露頭(横瀬町)であり、海棲哺乳類化石群9点は県博物館が保管しています。

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック